汗をかくと臭ってしまう…。
アロマで汗対策はできるの?
汗をかくと気になるのが臭いですよね。
特に真夏は大量に汗をかく人が多いのではないでしょうか?
今回はアロマでできる汗対策として、おすすめの精油の種類と使い方を紹介します。
ぜひお気に入りのアロマを見つけて汗対策をしてみてください!
ある
日本のどこかで働く薬剤師。
薬学の知識を活かしつつ、ハーブ、アロマについて日々勉強中。
【取得済】
・アロマテラピー検定1級
・AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
・和ハーブ検定2級&1級
汗の臭いの原因は?
そもそも、汗の臭いの原因はどこにあるのでしょうか?
汗は皮膚の表面にある汗腺から出ています。
実は、出たばかりの汗は無臭なんです。
では、なぜ汗は臭ってしまうのでしょうか?
皮膚の表面で垢や皮脂などと混じった汗を細菌が分解することで、臭いの原因物質ができるのです。
汗自体は99%が水分でできており、少量の塩分を含んでいます。
ところが、カリウムやマグネシウムなどの余分な成分が含まれていると、粘っこい悪い汗となって臭いの原因にもなってしまうのです。
汗の臭い対策におすすめのアロマ10選
嫌な汗の臭い対策として、今回は10種類の精油を選びました。
何系の香りなのかも同時に記載しているので、選ぶ際の参考にしてみてください。
ジュニパーベリー
ジュニパーベリーは森のような爽やかなウッディ系の香りがします。
他の香りの精油とも調和しやすいです。
老廃物の排泄を促し、浄化する作用があるとも言われています。
むくみなどにも効果があり、マッサージなどにも使えますが、2週間以上の連続使用は皮膚刺激が累積するので注意が必要です。
ゼラニウム
皮膚にやさしいゼラニウムの精油はフローラル系の香りがします。
ローズゼラニウムとブルボンゼラニウムの2種類に大きく分かれますが、使用方法は同じです。
ローズゼラニウムはバラのような香り、ブルボンゼラニウムはやや軽いリンゴのような香りと、異なった香りも特徴的です。
スキンケアとして使用できるほか、火傷などの皮膚の障害全般にも効果的なので、1本持っておくのもおすすめです。
タイム
ハーバル系の香りを持つタイムには多くのケモタイプが存在します。
各種ケモタイプの中でも、チモール、パラシメンは皮膚感作があるため、敏感肌の方には禁忌です。
育つ環境によってこうしたケモタイプが存在し、標高が高い土地で育ったものほど作用がより穏やかなケモタイプです。
もっともマイルドに作用するケモタイプはリナロールです。
タイムは免疫強化のために欠かせない精油でもあります。
以下の記事では、タイムの種類や使い方、効能について紹介しています。
タイムについてもっと詳しく知りたい方は必見です!
ティートリー
ウッディ系の香りを持つティートリーは使用範囲がとても広いです。
通常の薬剤では抗生物質、抗真菌薬、抗ウイルス薬の3種類の効果がそれぞれ拮抗することもありますが、ティートリーはこの3種類の効果を同時に持ち合わせています。
強力な殺菌力を持つ一方で皮膚にもやさしいのが魅力的です。
成分としては、テルピネン-4-オールの含有量が多く、1,8-シネオールの含有量が少ないものが良質なティートリー精油です。
成分の差や、酸化の度合いで皮膚刺激が強くなるので注意してください。
フランキンセンス
フランキンセンスはレジン系の香りを持ち、乾燥や肌荒れなどの皮膚のトラブルに効果的に働きます。
他に、肌の引き締めやアンチエイジング効果も期待できます。
CO2抽出法で得られたフランキンセンス精油は、特にストレス由来の皮膚炎や肌荒れにもおすすめです。
ベルガモット
明るく華やかなシトラス系の香りがするベルガモットは、昔からコロンなどの香りづけに用いられてきました。
皮膚にやさしい精油ですが、含有成分であるベルガプテンには光感作があるため、皮膚につけた状態で直射日光に当たらないように注意してください。
光感作のないベルガモット精油も販売されています。
ユーカリ
ユーカリはウッディ系で爽快感のある香りを持ちます。
700種以上の種類が存在していますが、精油として用いられる品種は6種類ほどで、それぞれに特徴があります。
皮膚の弱い方は必ず希釈して使用しましょう。
ナローリーフ種、ガリーガム種はケトンを含有しないため、子どもにも安全に使用できます。
レモン種はセルライトやむくみにも有効です。
ラベンダー
フローラル系の香りがするラベンダーも汗の臭い対策に効果的です。
皮膚の炎症を鎮めて再生を早めるため、少量を塗布してマッサージするのもおすすめです。
ただし、低血圧の方は眠気やだるさを引き起こす可能性があるため注意しましょう。
レモン
レモンは爽やかな酸味と清涼感のあるシトラス系の香りを持ちます。
老廃物の排出を促すため、マッサージ用のブレンドに加えると効果的です。
ベルガモットと同じくベルガプテンを含有するため、光感作に注意しましょう。
また、皮膚刺激もあります。
ローズマリー
ハーバル系の刺激的な香りがするローズマリーには3種類の主要なケモタイプが存在します。
3種類の中でも特にベルべノンは皮膚に比較的やさしく、スキンケアやヘアケアに用いられます。
高血圧やてんかん、乳幼児、妊娠中、授乳中は禁忌となるので注意しましょう。
おすすめの使い方
汗の臭い対策として、ボディミストやコロンとしての使用がおすすめです。
14世紀のハンガリー女王であるエリザベスは痛風や脳卒中の後遺症による麻痺を患っていました。
ハンガリーウォーターと呼ばれるハーブ薬がエリザベス女王の症状の改善のために処方されたところ、痛みなどから解放され、若さを取り戻したとも言われています。
そこで、今回はコロンの一種としてハンガリーウォーターのレシピを紹介します。
ハンガリーウォーターのレシピ
- ローズマリー 8滴
- ベルガモット 8滴
- ラベンダー 6滴
- マージョラム 5滴
- ネロリ 3滴
- ハーブチンキ剤 10mL
- 無水エタノール 10mL
- ローズウォーター 30mL
ハーブチンキ剤は、好きなハーブを30~40度のウォッカに入れて2週間置き、その後ろ過して使用します。
作り方ですが、無水エタノールに精油をブレンドしてよく溶かしてから、ハーブチンキ剤とローズウォーターを混ぜます。
使用する器具や容器は必ず殺菌し、作ったハンガリーウォーターは1年以内に使用してください。
お気に入りのアロマで汗対策をしよう!
汗の臭い対策として、10種類のアロマとハンガリーウォーターのレシピを紹介しました。
お気に入りの精油で汗をかく季節を乗り切りましょう!
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